音響


*インシュレーター四方山話*

オーディオ機器の話。
たぶん興味のない方は素通りすると思うし、勘違いする人も居ないと思うが一応注釈を付ける。
コレは飽くまで個人的な意見なので、参考程度にする程度で全てが正しいとは思わないように。

では今回は初なのでインシュレーターの話をしようかと思う。
インシュレーターが何かというと、スピーカーやアンプ等の振動を抑える機器。
振動を抑えると音が良くなる・・・と書くと間違いかな?
音が変わるのだから不思議不思議。
嘘だと思う人はスピーカーの四隅に10円玉を敷いて見るといい。
80円でも音の変化は分かると思うし、分からなければ財布に戻せばコストはゼロである。
製品の中には3個で数万とかいうブツもあるが・・・

では今まで自分が使ってきたインシュレーターと費用を見てみよう。

インシュレーター名 メーカー 備考 値段
*120円インシュレーター* 無し 10円玉を二枚重ねて両面テープで貼り付け 120円
*オーディオテクニカ AT6089CK* audio-technica はじめて製品としてのインシュレーターを使用 2000円ほど
*オーディオテクニカ AT6098* audio-technica AT6089CKでは役不足を感じて購入 3500円ほど
*振動抑制ゴム* 100均 完全に実験として購入 100円
*人工大理石インシュレーター* 不明 ヤフオクにて、高校時代の先輩のオススメで 3000円ほど
*画鋲* 不明 実験その2 ほぼタダ
*素焼きぐい飲み* 100均 実験その3 600円
*漆塗り天然木茶碗* 100均 実験その4 600円


自分で書くのも何だが、アフォみたいに購入している。
製品版のモノがオーディオテクニカしかないというのも特記事項である。
このうち使わなくなったのもあるから、無駄が多いというか何というか。
では各インシュレーター毎に意見を書いてみよう。



*120円インシュレーター*
最初はネットで見かけた記事を参考にした。
10円玉でもOKだというので、用途も分からず大量に取り置きしておいた10円玉を使う。
費用は120円(20円×6個)と両面テープ少々でお手軽。
ところがこの頃はスピーカーが現在のmagnatではなく、コンポ付属のブツ。
あまり大差無いだろうなーと思いつつもやってみると・・・

なるほど。
変わるものだ。

一番分かるのは低音部分だろうか、
ぼわつきが減り、引き締まった音になる。
中、高音域は残念ながらよく分からない。
まぁ、コレがアクセサリにハマる第一歩なのだが・・・


*オーディオテクニカ AT6089CK*
スピーカーを現在のmagnat vintage110に買い換えた記念に購入。
同価格帯でもう一種類あったのだが、説明文にあった好みの音色からコチラを購入。

すでにうろ覚えなのだが、10円玉から変えた意味はあったと思う。
ただそれが値段に釣り合った変化かどうかと言われるとこれまた微妙。

結局数週間後には次のインシュレーターへと移るハメに。
うーん、ちょっと無駄使い?


*オーディオテクニカ AT6098*
前回のAT6089CKから見ると大きなインシュレーター。
最初からコチラを購入してれば後悔も無かっただろうに・・・と思った。
10円玉、AT6089CKから比べると音場が広がる。

雰囲気ではスピーカーから音が聞こえる・・・
ではなくてスピーカーの少し外から音が聞こえる。
大げさに言うとそんな感じだ。

1500円の差だが、AT6089CKよりはコチラを買う方が絶対良いと思う。
今でも使用中。


*振動抑制ゴム*
100均の元々は機材を動かなくするためのモノ。
インシュレーターとは違った用途だけど、100円だからイイやと思って買ってみた。

音が横に広がる。
その分縦の印象が潰れて、ホントに平べったい音になる。
低音の締まりも無くなってしまうので即撤去。

でも未だにアンプのインシュレーターに使っていたりする。
不思議とアンプと相性が良いのか、AT6089CKよりマシだと感じた。
一応現役だ。


*人工大理石インシュレーター*
高校時代の先輩から勧められて購入。
大理石の上に銅の半球が載っており、その上にスピーカーを置く。
ウチはケーブルの長さが結構イッパイイッパイなので、スピーカーがずれたりする。

コストパフォーマンスで見ると今までの中で最強の部類。
低音はさらに引き締まり、何よりも音のノイズが減った感がある。
その分音の細かい所まで聞き取れるようになった。
引き締まる分、ちょっと広がりは消えて締まったが、それは後日解消出来たので良しとする。

当然ながらバリバリの現役。


*画鋲*
某巨大掲示板で見かけたネタ。
元々はアンプに画鋲+強化ガラスというネタだったらしい。
んじゃスピーカーでやってみるとどうかなー・・・って訳で実験。
人工大理石インシュレーターの上に設置。

うぉ。
変わる。
元々インシュレーターにはスパイクといって先の尖ったモノもあるんだけど。
さらに音が細かく細分化されて鳴る。
シンバルなどの余韻がハッキリ分かるようになった。

コストを考えればかなり素晴らしいかも。
ただこの結果に人工大理石の影響が在るかもしれないので判断は微妙。
現在は撤去してます。


*素焼きぐい飲み*
ヒダスキと呼ばれる焼き物のインシュレーターがある。
各地で意外な評判を呼んでるようなので、これまた100均で購入してみた。
何事もモノは試しだ。

うーん?
比べたのは天然大理石だが、それほど変化無し。
ということは、天然大理石と同じような効果・・・という事だろうか。
若干低音に迫力が出たが、コレはスピーカーと台の幅が空いたおかげっぽい。

悪くはないのだろうか。
600円でそこそこの効果はあるようだ。
ただ見た目がちょっとアレなので、気になる人は普通のインシュレーターをオススメ。
現在使用中。


*漆塗り天然木茶碗*
DENONというメーカーに天然木仕上げのスピーカーがある。
コレが結構綺麗な音が鳴るので、一度木のインシュレーターも試そうと思って購入。
漆塗りもイイ方向に働けばなー、とか楽観的に考えてた。

ぐわっ・・・
何とも言えない音になった。
確かに木独特の温かみというか、ふくらみの在る音に変わった。
だが高音がキッツイ。
かなり耳に刺さる音になってしまった。

コレは初失敗とも言えるモノだった。
漆か木かどっちが悪いのかは分からないが、聞いててしんどい音はダメだ。
撤去した上にさらなる実験に使用されている。